この世界に来てから、もう大分月日が経った。
なぜか若かりし頃のアスランさんに保護されて、そのまま彼のお家に居ついちゃいました!
ここってゲーム本編の過去だったんだな!
最初は呆然とルシルフルたちの迎えを待っていたんだけど、お世話になってるだけじゃ悪いって事で、今やアスランさんの秘書? むしろ雑用? みたいな事やってます。
アスランさんも最初は「そんな事しなくていいんですよ」って言ってくれたんだけど、俺が無視して続けてたら、今じゃもう諦めてくれたみたいで何も言ってこない。
働かざる者食うべからずって言うだろ?
俺は引き籠りであって、断じてニートではない!
それに、体動かしてないと鬱々とした気分になるしな。
俺が書類整理を手伝っていると、先ほど帰ってきたばかりの家主(現在は少将に昇進した男)は珍しく頭を抱えて、更には深いため息も吐いて下さった。
何だ何だ、ホントに珍しいな。
何かあったとしても、いつもは苦笑で流している男なのに。
「お疲れのようですね。どうかされました?」
本来仕事に関することは聞いちゃいけないんだろうけど、本当に聞いちゃいけない事なら喋らないはずだ。
「あぁ・・・・すみません、ルルーさん。心配させてしまって・・・・」
・・・・・いや、うん。心配もしてるけど、むしろ好奇心の方が強いんだ。
おぉう、美形の憂い顔ってすげー威力だな!
俺の良心に鋭い刃がドスドス(ザクザクでもいいけど)刺さって来たぜ。
「実は今回、隣国との和平の使者となるよう皇帝陛下より直々の命を賜って来たのですが・・・・」
あれ、和平の使者ってジェイドじゃねーの?
「その補佐官が問題児のカーティス大佐なんです・・・・・。」
わーお、アスランさんにかかっちゃ『死霊使い』もただの問題児。
能力はあるけど、性格が壊滅的なゲーム本編まんまなジェイドだったもんなぁ・・・・。
どう考えたって和平の使者向きじゃねーよ。
ちなみに俺はジェイドに敬遠・・・というか毛嫌いされてる。
皇帝も巻き込んでちょっと礼儀作法を叩き込んであげたのに、失礼な奴だな!(ちなみに他の重鎮からは泣いて喜ばれたんだぜ!)
「では、私もアスランさんの付き人としてついて行きます。私がついて行けば、少しはカーティス大佐に対して抑止力となれるでしょう。・・・・・それに、」
もしかしたら、キムラスカにルシルフルたちがいるかもしれない。
俺がグランコクマにいるなんて露にも思っていないはずだから。
「・・・・ルルーさん?」
アスランの気遣わしげな声に、俺は笑って見せた。
「何でもありません。それでは、本日分の仕事を早急に終わらせ、出かける準備を致しましょう。」
そういや、この世界ってやっぱりレプリカルークも存在してんのかな?
・・・・・・ま、いいか。
とりあえずゲーム本編と同じにならないように、ジェイドに釘でも刺してこよう!
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