ルーク6歳、アスラン20歳、幼馴染23歳  『旅思。 4 』


『礼と言っては何ですが、もし何か困った時は今度は我らが貴方がたを助けましょう。』

「俺たちは、・・・・少なくとも俺は、礼を言われるようなご大層な事はしてないぜ。俺自身が密猟者を許せなかったんだし。」
「ルークもだよ。」

 2人の言葉に、ライガ・クイーンは喉を鳴らし目を細めた。

『心優しき者たち、私の名に誓い、何か困った時は必ず助けに行きましょう。私の眷属たちにも、貴方がたの事は知らせておきます。もし何かあったら私の名を唱えなさい。我が一族が、貴方がたを守る。私の名は、リチェルカーレ』
「魔物にも名があるのか・・・・驚きだ。なら、俺も名乗らないとな。俺はピオニー・ウパラ・マルクト。」
「ルーク・コーラル・フリングスって言います!」
『マルクト・・・・王となる者ですか。成程。』
「国の事も知ってるのか!?」
『私はかつて心優しき人の子に救われ、育てられました。彼女から、色々と聞かされました。そして人の子を育てた経験もあります。私の娘にも、今回の事を伝えておきましょう。』

 ライガ・クイーンがかつて人に育てられたという事実にも驚きだが、それ以上に人の子を育てたとは、さらに驚きだ。

『そういえば、お二方はどこに行きますの? ここはただの森ですの。どこかに行く途中だったんですの?』

「「あ!!」」

 青いチーグルにそう訊ねられ、ようやく2人は本来の目的を思い出した。

「しまった・・・! 俺たちはエンゲーブに向かうつもりだったんだ」
「でもさっきの出来事で恐竜さん、帰っちゃったし・・・・ピオニー、歩く?」
「それしかないだろうな。」
『それでしたら、ミュウたちが最短ルートを教えてあげますの! 途中長老の所によりますけど、しっかり案内しますですの!』
『貴方がたの乗っていた魔物を追い払ったのは、私の一族の仕業。お詫びに、私が人里近くまで乗せて行きましょう。』

 そう言って2人が乗りやすいように背をかがめたライガ・クイーンに、2人は顔を見合わせてからもう一度頭を下げた。

「礼を言う、女王リチェルカーレ」
「ありがとうございます。」

 その後ルークたちはチーグルたちに頑丈な蔦を教えてもらい、密猟者をぐるぐるまきにしてから、ライガ・クイーンの背に乗せてもらった。(そのまま引きずられていくのだが、自業自得である。)
 恐竜型の魔物も足が早かったが、さすがライガ一族の女王、とても足が早く大きな体つきをしているのに、身軽でもあった。
 チーグルたちの案内と、ライガ・クイーンの足であっという間に山越えし、チーグルの森でも長老たちにたくさん礼を言われた2人であったが、エンゲーブ近くまで来るとライガ・クイーンは2人を下ろした。

『ここまでで申し訳ありませんが。』
「いいや、とても助かった。ありがとな!」
「女王様も、気をつけて!」

 ライガ・クイーンと別れを告げ、ピオニーは密猟者を引きずりながらエンゲーブへと歩き始める。
 ルークの肩には、何故かあの青いチーグルがちょこんと座っていた。

「もうすぐエンゲーブですの!」

 何でもチーグルの長老談『チーグルは恩を忘れない。』だそうで、ミュウと名づけられた青い聖獣チーグルは、そのままルークたちに仕えることになったのだ。
 しかも長老からソーサラーリングと言う響律譜を手に入れたミュウは、ルークのペンダントの力を介さなくても、自由に人の言葉を喋っていた。

「エンゲーブに駐屯しているマルクト兵に突き出すか。」
「うん、しっかり調べてもらおう!」

 エンゲーブの入り口付近まで来ると、そこに待機していたマルクト兵はピオニーが人間を引きずる姿にギョッとしたように目を見開いた。
 動揺する兵たちに構わず一方的に何があったか説明して密猟者を押し付けると、彼はさっさと村へと入っていった。

「いいの?」
「いいんだ、ルーク。くそめんどくせぇ取調べに協力して帰れなくなるなんて、まっぴらゴメンだろう? 俺らがいなくても、大体説明はしたんだ。それを放っておくほど、マルクト兵は無能じゃないはずだ。」
「それは、そうだけど・・・・・」

 だがあの動揺ぶりには、思わず同情してしまったルークだった。

「ほら、さっさと材料買っちまおうぜ。でないと今日中に帰れるかわからなくなるぞ?」
「う、うん。わかった」

 ピオニーに促されて、ルークはようやく本来の目的である新鮮な食材を買う事が出来た。
 彼は少女からさりげなく重い荷物を受け取り、難しい顔で悩んでいるルークの顔を覗き込んだ。

「・・・どうした?」
「あと、一つなんだけど・・・・」
「あぁ、あれか。『黄金のリンゴ』」
「うん・・・」

 そうして、2人揃って目の前のリンゴをたくさん売っている店へと視線を移した。

「聞いてみるしかないんじゃないか?」
「そう、だよね・・・」

 本当に『黄金のリンゴ』を手に入れられるかどうか不安になりながらも、ルークは店の主人に声をかけた。

「あの、すみません・・・」
「はいよっ、嬢ちゃん! 何をお探しだい?」
「『黄金のリンゴ』・・・・ってありますか?」

 その言葉に、店の主人の目が鋭く光った。

「『黄金のリンゴ』を知ってるたぁ・・・・ただの嬢ちゃんじゃねぇな?」
「知り合いに食通がいるんです。それで、ちょうど父と友人が遠征から帰ってくるので、どうしても食べさせてあげたくて・・・・。『黄金のリンゴ』はお酒にしても美味しくて、疲労回復に効くって聞きました」
「なんでぇ・・・『リンゴ酒』の事も知ってるのか。その知り合いってやつぁ、かなりの食通だな! 嬢ちゃんの願いも健気なもんだが・・・・『黄金のリンゴ』は俺たち農業者の中でもレア中のレア。そう簡単には売ってやれねぇな」
「そこを何とかお願いできないか?」
「お願いします! お金もちゃんと払います! だから、あのっ・・・!!」

 必死になって頼み込む少女に、さすがの主人も気がとがめたのか、少し視線をそらしつつ交換条件を提示した。

「・・・・・俺の頼みを聞いてくれたら、やらなくもねぇ」
「それ、何ですか!?」
「俺の、というか、この村全体からの頼みだと思ってくれていい。この頃どうにも北の森が騒がしいんだ。得体の知れない人間どもが出入りする姿も見る・・・・・おかげで普段は大人しいチーグルたちも、何だか警戒してやがるし。俺たちゃ森から多大な恩恵を得てるのさ。森から湧き出る水は、極上に上手い。土壌も豊かだ。だからこそ、エンゲーブじゃあ上手い作物が実ってる。それなのに、他所もんが入ってくるたぁ碌な事してるわけねぇ! 得体の知れない人間たちが森で何をしてるのか、その原因究明できたら『黄金のリンゴ』をくれてやってもいい」

 その言葉に、思わずルークとピオニーは顔を見合わせた。
 ルークの肩にちょこんと座っていたミュウも、嬉しそうに笑った。

「それでしたら、ちょうどご主人様たちが解決しましたですの!」
「うん、森で不審人物全員捕らえたよ。丁度さっき軍人さんに突き出したし。」
「奴らは密猟者だ。非合法にチーグルやライガの子を捕まえていた。だからチーグルやライガたちが警戒してたんだ。捕らえられていた魔物は、逃がしといたぞ」
「ミュウが保証しますですの!」

「「「「なぁにぃいいいいい!!!!???」」」」

 さり気なく耳をそばだてていた他の人間たちも、ミュウと2人の言葉に思わず大声を上げたのだった。
 元凶が掴まったと聞いて、店の主人たちや村人は怒りの形相で、驚く2人と1匹を放ってマルクト兵の下へと駆け出した。
 そのあまりの素早さに、少女は唖然としながらピオニーを振り仰いだ。

「・・・・・・・どうしようか?」
「って言ってもなぁ・・・・。店主は行っちまったし、待つしかないだろう」

「だったら、そんなとこ突っ立ってないで、ウチにおいで! アンタ達を歓迎するよ」

 困った、と肩を竦める2人に、恰幅のいい女性が声をかけた。

「あたしはローズ。この村の代表みたいなもんさ! 軍人さんからアンタ等のことを聞いたよ。大活躍だったそうじゃないか!」
「大活躍・・・・・って、一体どんな話をしたんだあの兵士たち・・・・・」

 半ば呆れながら目を細めたピオニーだったが、このまま待っていても埒が明かないこともわかっていたので、ローズの誘いを受ける事にした。
 ローズの家はエンゲーブでも一番大きな家で、彼らは勧められるまま椅子に座りお茶を楽しんでいた。

「あ、これ美味しい!」
「・・・・美味いな。」
「そうだろうそうだろう、それはエンゲーブ特性ハーブティーさ! まだ一杯あるから、遠慮せず飲んでおくれ」

 にっこりと笑った彼女に、ルークもピオニーも好意に甘えることにした。(彼女はちゃんとミュウ用にと小さな器も用意してくれた。気の利く人である。)

「・・・・今回のことは、村全体で困ってたのさ。だから、アンタ達が解決したって聞いて嬉しくてねぇ!」
「と言っても、捕まえたのは今回関わった密猟者たちだけだ。その首謀者とか、それを買った人間も特定できてない。もしかしたら、また違う人間が森に入るかもしれない。」
「そこは軍人さんたちの働きに期待しようかね」
「全くだ。」
「あたしたちが困ってるって知らなくても、それを解決してくれたのはアンタたちだ。アンタたちには礼をしなくちゃね。あたしにできることなら、何でもさせてもらうよ」

 その言葉にピオニーは苦笑しつつ、隣に座る少女の背を軽く叩き、促した。

「あの、さっきお店のご主人にも言ったんですけど、もしよろしければ『黄金のリンゴ』を分けてくれませんか?」
「へぇ! お嬢ちゃん、『黄金のリンゴ』の事を知ってるのかい?」
「はい。父がそれをとても気に入ってまして。今回父が遠征からようやく帰ってくると聞いたので、どうしても用意してあげたくなったんです。」
「偉い子だねぇ、お父さんの為かい。」
「はい。1個でもいいので、売ってはくれませんか? お願いします!」

 一生懸命頼み込んで頭を下げる少女に、ローズは朗らかに笑った。

「金は必要ないよ! 嬢ちゃんたちは、あたしたちの恩人だ! 『黄金のリンゴ』は少ししかあげられないが、その代わり取って置きの『リンゴ酒』を1本分けてあげよう!」
「! ホントですか!?」
「あぁ勿論さ! 疲れて帰ってきたお父さんに、美味い『黄金のリンゴ』を食べさせてやりなっ」
「・・・・はい!!」

 嬉しくなって頬を赤く染めるルークに、ピオニーも微笑んで猫耳フードの上から頭を撫でてやった。

「ローズ婦人、礼を言います。」
「なぁーに、大したことしてないさ。今すぐ用意させるから、ちょっと待ってな。」

 そう言うと、ローズは席をはずした。
 少ししてから、ローズはあのリンゴ屋の店主を連れて来た。

「これが『黄金のリンゴ』だ。分けてやれる数は少なくて悪いが、勘弁してくれな。で、こっちが『黄金のリンゴ酒』だ。これはそのまま飲んでも美味いが、こいつにライムとグレナデンを混ぜりゃ美味いカクテルになるぜ」

 店主が持ってきたのは、『黄金のリンゴ』3つと、『リンゴ酒』のボトル1本。
 破格の報奨と言ってもいい。

「こんなに・・・?!」
「いいって事よ! アンタら他にも色々買ってくれたみたいだからな!」

 にかっと笑う男に、ルークは嬉しくてもう一度頭を下げた。

「ありがとうございます・・・!!」
「よせやいっ、照れるぜ!」

 その後、しっかり美味しいカクテルの作り方も教えてもらったルークは、満足げに笑った。

「じゃ、そろそろ帰るかルーク」
「はい、ピオニー!」
「アンタ達、帰るってどこに帰るんだい?」
「グランコクマです!」
「ちょうどいい。グランコクマに出荷する荷があるんだ。見た所、歩きのようだし・・・・・荷台でいいなら乗ってくかい?」

 ローズからの嬉しい申し出に、2人は一も二もなく頷いたのだった。
 エンゲーブの多くの村人たちに見送られ、2人がグランコクマに戻って来れたのは、既に日が沈んだ時間だった。
 首都まで乗せてくれた村人にお礼を言って、入り口で別れたまではよかったのだが・・・・・・・・今、2人はさりげなく命の危機に瀕していた。

「な、なんでここに・・・・っ!」
「っていうかもう帰ってきたのか!?」

 身を寄せ合いながら視線を向けるその先に、まるで謀ったかのように姿を現した、人影が2人。
 どちらもマルクト帝国軍兵士である青い軍服を着ている、優しく微笑みながらも腕を組む姿が何気に恐ろしい少女の父親アスランと、口元は笑みを模っているが眼鏡の奥の目が一ミリも笑っていない死霊使いジェイドであった。
 彼らの後ろには、何故かひどくやつれた恐竜型の魔物がぐったりとしていた。(一体2人に何をされたのだろうか。)

「ルーーーク、殿下ーーー、お忍び旅行は随分楽しかったようですねぇ?」
「いや、待て待て待てジェイド! 話せばわかる!!」
「ほほう。どんな話ですかねぇ、土産話。政務をほったらかす程ですから、実に波乱万丈楽しかったのでしょうねぇ?」
「ルーク、貴方もです。書置き一つ残して行方をくらますなどと・・・・私がどれほど心配したか」
「ご、ごめんなさい! あの、でもね!?」

 と、そこで場違いなほど柔らかな声が響いた。

「ご歓談中申し訳ありません、旦那様。お嬢様、無事のお帰り、お喜び申し上げます。」

 そう言って、優雅に礼をして見せたのは、フリングス家に仕えるメイド長であった。

「目的の品も手に入れたようですし、・・・・旦那様、お説教の前にまずは着替えと夕餉が先ですわ。」

 ピオニーから半ば奪い取るように荷物を代わりに抱えあげて、彼女はにっこり笑ってルークを促した。

「夕餉にはもう少し時間がございますから、それまでにはお帰り下さいませ。カーティス少佐も、殿下もよろしければ夕餉にお越し下さい。」

 それでは、失礼致します。と彼女は優雅に一礼して、ルークを連れて歩き出した。

「あ、あ、あ・・・・!! ルーク、ずりぃ!」
「ゴメンねピオニー! でもルーク、まだやる事あるからーーーー!」
「・・・・こうなったら俺もっ!」

 悪魔より恐ろしい軍人2人から逃げ出そうとした直後、ピオニーはアスランとジェイドにしっかりと羽交い絞めにされた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・えーーーーと、ジェイド? アスラン? 手を離して欲しいんだが?」

「えーー? フリングス中佐、今何か聞こえました?」
「空耳でしょう。私の娘を連れ出した男の言葉など、空耳に決まってます」
「お前らひでぇ! これでも俺皇太子だぞ!?」

「「だったら皇太子らしく脱走なんかしないで下さい。」」

「うっ!!」

 2人に容赦なく突っ込まれて、ピオニーはようやく観念したように項垂れた。

「俺はルークの願いを叶えただけなのにぃ・・・・」
「それでも、です。全く、ご自分の立場をちゃんとご理解下さい。我々が早く帰ってきてみれば、殿下とルークの姿はないは、殿下専用の乗り物は怪我を負って帰ってくるは・・・・・どれだけ心配したと?」

 そう言われてしまえば、ピオニーも返す言葉がない。

「しかもご丁寧に譜術で髪色まで変えて・・・・」
「・・・フッ、脱走の常識だろう!」

「「威張らないで下さい。」」

「・・・・・・・・・・ハイ。」

「後で詳しい説明をしてもらいますからね。」
「覚悟しておきます・・・・」
「そうして下さい。それと、」

 そこで、アスランは声を低くしてピオニーに小さく伝えた。


「キムラスカ・ランバルディア王国に、極秘に接触が成功しました。後は双方期日を決めれば、いつでも対面は可能かと。」


「・・・・上手くいったか。ご苦労だったな、アスラン」
「いえ、私の娘の事でもありますから。」
「ジェイド、お前の方はどうだった? 久しぶりのケテルブルグは何か変わってたか?」
「変わっていませんよ、あそこは。ただ、」

 そこで彼は言葉を区切って、懐から一枚の手紙をピオニーに差し出した。
 それをピオニーは受け取るが、差出人の名を確認するとジェイドに視線を合わせた。

「ネフリーの結婚式の招待状です。殿下宛に届ける事はできないので、幼馴染としての貴方には私から手紙を届ける事になりました。」
「そうか。」

 かつてピオニーが愛した女性が、ジェイドの妹であるネフリーだった。
 彼女と道は交わらなかったが、あの時感じた恋心は今も美しい思い出でもある。

「ネフリーは、幸せそうだったか?」
「えぇ。そうですね」
「相手は?」
「ケテルブルグに住む、貴方と違って真面目で地味な人間でしたよ。それしか覚えていません。」
「それしか覚えてないってお前・・・・自分の義弟になるってーのに」
「えぇ。わざわざ死霊使いの弟になるなんて奇特な人間がいるとは、思いもしませんでした」

 やれやれ、と肩を竦めるジェイドに、ピオニーは思わず脱力してしまった。
 良くも悪くも、ジェイドは自分の興味がある者以外どうでもいいのだ。
 義弟の顔を覚えてないなんて、あまりにジェイドらしすぎる。
 白い封筒を眺めて、ピオニーはぽつりと呟いた。

「・・・・・ルークも、連れて行くか・・・・・」
「殿下、」
「ネフリーはネフリーの幸せを手に入れた。俺も、あの頃とは違う幸せが共にある事を、ネフリーに伝えに行かなくちゃな!」
「・・・・・・・また脱走ですか。」
「今度はお前たちも認めてくれるだろ?」

 にやりと笑って見せた男に、アスランとジェイドはこれ見よがしに溜息をついて見せた。

「さて、そろそろルークの元に戻るか!」

 きっと先に帰ったルークは、この保護者たちの為に急いで夕餉の支度をしているだろう。
 帰ったら驚くジェイドとアスランの顔を見れそうだ、とピオニーは人知れず笑みを零した。

「お説教はちゃんと2人揃ってしますからね!」
「はいはい。わかってますよーだ!」
「返事は一回! 全くどこの子供ですか貴方は・・・・」
「俺ここの子ー」
「大気の刃に切り刻まれるのと激しい水塊に蹴散らされるの、どちらがお好みですか?」
「おや、殿下は雷雲なんかの方がお好みでは?」
「・・・・・・・・・・・・お前ら容赦なしにえげつねぇな」

「「何を今更。」」

 男たちの嬉しい驚きは、すぐそこに迫っていた。


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